シンVPS

スペックと価格のバランスがよく、守備範囲が広いVPS

2023年9月にエックスサーバーから新登場した「シンVPS」。競合VPSと比較して「CPU処理性能が約4.2倍」「ディスク性能が約5.7倍」という高性能物理サーバーでホストしており、初期費用なし、月額300円台から利用できるVPSです。

通常プランは、各プランの価格を見ても、同等スペックのVPSと比較して最安値ではないものの、ストレージが圧倒的に大容量で、ストレージのGBあたりのコスパが非常に高いプラン構成。ただ、ストレージが不要な使い方の場合はコスパがあまり良くないのがデメリットでした。

しかし、2025年に「大容量メモリプラン」が追加。一般的なVPSのスペック構成よりもメモリを多め（逆に言えばvCPUコア数が少ない）、ストレージを少なめに設定することでコストを抑えたプランで、これによりメモリGBあたりの価格は国内事業者の中でも最安値クラスになりました。

「大容量メモリプラン」の登場によって、より守備範囲の広いVPSへと進化しています。

シンVPSはXServer VPSよりもエントリー寄りのプラン構成

同じくエックスサーバーが運営する、シンVPSとXServer VPSで大きく違うのがプラン構成。

XServer VPSが2GBから96GBまでのミドルエントリーからハイスペックのプラン構成なのに対して、シンVPSは512MBから64GBまでのプラン構成。XServer VPSに1GBプランと512MBプランの二つが追加されたイメージです。

エントリー向けのプランがあることで、初心者にも使いやすいプラン構成になっています。

XServer VPSよりもやや高めの価格設定だが、ストレージ1GBあたりのコスパが高い

シンVPSとXServer VPSの、プラン構成の違いを最安値価格（36ヶ月契約）で見てみましょう。

次にプランごとのスペックを比較してみましょう。

同一メモリ帯の料金がかなり違います。XServer VPSは2025年に4GBプラン以上でメモリ容量が1.5倍になったことで、姉妹サービスとしての特色の違いが出ています。

1. ストレージ重視なら「シンVPSの通常プラン」
2. vCPUコア数が減ってもいいから安値なら「シンVPSの大容量メモリプラン」
3. vCPUとメモリを多めにしたい「XServer VPS」

このように、シンVPSは「メモリGB単価」「ストレージGB単価」が安いVPSを探しているユーザーに最適なVPSと言えます。