
【2025年版】公式より安くて簡単!Difyセルフホスト向けVPSを徹底比較
「Dify」をサーバー知識ゼロでも簡単に構築し、Dify公式よりも安く運用可能なVPSサービスを比較。最低/推奨スペック、容量目安など選ぶ際のポイントも解説。
Quick Picks — Difyセルフホスト向けVPS
更新日: 2025.10.16シンVPS 大容量メモリ 4GB
VPSの4GBプランで圧倒的な最安値となる1,000円未満(長期契約時)を実現した「コア数削減プラン」。Dify用途ならアリ。
KAGOYAクラウド VPS 4GB
クラウドに近い機能、日次課金と、良さを残しつつ、2025年の大幅なリニューアルで「コスパ最強VPS」へと進化。Difyサービスからだけでなく、他クラウドからの移転にも最適。
ConoHa VPS 4GB
元祖コスパ最強VPS。料金的には最安値ではないが、1時間単位の課金に対応しているため、スポット利用をする場合はベスト。
目次
Difyを「秒」で構築できるVPS プラン・一覧比較
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
- 2025年リリースのメモリ増強プラン
- 3ヶ月の最低利用期間があるがコスパ最強
初期費用: ¥0
- SLA付きで安心して使える
- コスパは高くないがビジネスには最適
初期費用: ¥0
「Dify(ディファイ)」とは?
Dify(ディファイ)は、オープンソースのAIアプリ構築管理システムです。OpenAIやGoogle AIなどのAPIや、ローカルのLLMサーバーを利用して、生成AIを使ったチャットBotの作成やワークフローを作成することで、AIツール・アプリを少ないコード知識で構築することができます。
下記のDify公式動画は、ゲーム風にDifyの特徴を表現していますが、イメージとしてはまさにこの通りです。
Difyは、独自データを使うこともできるため、Open AIのGPTsを拡張したイメージ。使い方次第で無限の可能性があるAIアプリ構築プラットフォームと言えます。
Difyは、
- Dify社が提供するDify Cloud
- コミュティベースのセルフホスト版
の二つがあります。今回は、コミュティベースのセルフホスト版をVPSで構築する際のVPSの選び方をガイドします。
Difyをセルフホストで導入するメリット
Difyは自社で運営するDify Cloudを提供しています。
無料プラン(SANDBOX)も提供されていますが、
- アプリ制作数が10個まで
- メッセージが200クレジットまで
- 書類のアップロードが50まで
とかなり厳しい制限があり、実質体験版です。
無料プランの次はProfessionalプランですが、こちらは月額59ドルとかなりの高額。それでもメッセージは5000回までしかクレジットされません。
Dify CloudはOpen AIなどのAIサービスのAPIを使う前提なので、Difyの料金にAPIの利用料金も必要となります。API料金を考えたらどちらにしても思う存分使うことができませんが、それでも月額60ドル近く出して制限が強いのでは、コスパは悪いと言わざるを得ません。
一方で、VPSでセルフホストをする場合、VPS料金が長期利用をすれば月額2,000円程度から使えるため、半額以下でDify内では無制限使うことができ、コスパが非常に高くなります。
Difyをセルフホストする際の推奨スペック
Difyは、大きく分けて
- Dify ベースシステム
- Dify APIサーバー
- Dify クライアント
で構成されています。コミュニティ版はDockerで構築可能なため、Dockerでも簡単に構築できますが、Dockerの知識が必要なります。
公式ドキュメントによると、推奨スペックは「2コア・4GBメモリ以上」とそこそこ高めのスペックです。
Docker Composeの構成を見ればわかりますが、Difyのシステム以外にも、Redisなど複数のコンテナを同時に稼働させるため、4GBメモリは必要というのは納得です。
なお、Ollamaなどローカルで構築したLLMサーバーを利用する場合は、VPSと通信させるためにDDNSの設定などが必須になるため、ローカルでDifyサーバーを立ち上げるのがベストです。
ただし、AppleシリコンMacなど内蔵GPUを使ってローカルでDifyシステムを構築する場合は、システムの余剰メモリが最低でも「Dify (4GB) + Ollama (4GB)」の8GBはないとシステムがハングするという点に注意しましょう。
Difyを簡単セルフホストできるVPSを選ぶ際のポイント
- Difyテンプレートの有無
管理画面から一発でDifyサーバーを立ち上げできるか?
- 長期利用も含めた月額料金
長く使うケースがほとんどなので、長期利用料金で比較。利用ユーザー数でSlackより安いかをチェック
- プランアップグレードの可否
処理が重くなってきた際に、簡単にアップグレードができるのが重要
DifyはDockerで簡単にインストールもできますが、何かエラーが発生した時にサーバーとDockerの知識が必須です。フロントエンドはシンプルで使うやすいDifyですが、バックエンドの仕組みは複雑なので、知識がない方は、エラーが起きた段階で挫折してしまう可能性もあります。
そうしたハードルや、インストール・設定のトラブルを回避する意味でも、Difyテンプレートを用意しているVPSを選ぶのがベストです。
DifyはBotやワークフローを構築するプラットフォームなので、一度構築したら長期利用をするケースが多いでしょう。そのため、料金は「長期利用契約時の料金」で比較をすると良いでしょう。スペック面では、本記事ではDifyの最低スペック以上の4GBメモリのVPSプランで比較をしています。
最後に、利用ユーザーが増えたり、Botやワークフローの数や実働数が増えてくるとDifyサーバーへの負荷が高くなるため、アップグレードができるかも重要なポイント。プランアップグレードができないと、Difyサーバーを移転することになるため、手間が増えます。
ベスト「Dify」VPSはこれ!
バランス・コスパで選ぶならこのVPS
バランスとコスパがベストシンVPS 大容量メモリ 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ベストプランは、2025年にリリースされたシンVPSの大容量メモリ4GBプラン。スペックは3コア・4GBメモリとコア数が少ないですが、価格は圧倒的最安値です。ストレージも50GBと少ないですが、Difyではローカルストレージはそこまで必要ないため問題ないことが多いでしょう。
一方で、最低利用期間が3ヶ月に設定されているため、お試しで利用するには不向きです。
メリット・デメリット
- メリット
- 長期利用で比較プラン中、圧倒的最安値
- デメリット
- 最低利用期間が3ヶ月ある
- コア数が3コア
クラウド並みの機能が必要ならこのVPS
機能がクラウド並みKAGOYAクラウド VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
クラウド並みの機能が欲しいならカゴヤ CLOUD VPSの4GBプランがベスト。ストレージ容量が600GBと多く、GB単価が安く、かつコスパも非常に高いだけでなく、機能はほぼクラウドに近い機能を備えています。
4コア・4GBプランとして最安値である点も見逃せません。
メリット・デメリット
- メリット
- クラウド並みの機能でコスパが高い
- 日次課金がある
- ストレージが600GBと多い
- デメリット
- 大幅な値下げキャンペーンがない
短期間だけDifyを使うならこのVPS
時間課金が可能KAGOYAクラウド VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
短期間だけDifyを使うのであれば、時間課金に対応するConoHa VPSの4GBプランがベスト。1時間からの課金なのでコストを無駄にしませんし、そのまま長期利用契約をするとしても、新規サーバーキャンペーンを利用すれば最安値クラスになります。
ネックは、更新時の料金がやや高いこと、サービス調整費がある点ですが、短期利用をする際には大きな問題にはならないでしょう。
メリット・デメリット
- メリット
- 最短で1時間から利用できる
- キャンペーンでさらに安くなる
- デメリット
- 更新時の値段がやや高い
- サービス調整費がある
このガイドで紹介したVPS
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。



